平成26年度 第一回、寺子屋おりをり
今年度、最初の寺子屋は、寺子屋おりをり主宰の鈴木美佐子先生による藍の種蒔き体験と桜の植樹、絵本作家の飯野和好さんの絵本の読み語りが福島市中野にある『染織工房おりをり』で11日に行われました。
当日は天気にも恵まれ、10時から行われた藍の種蒔き体験では、鍬で畑を耕すところから始め畝を作り、予め乾燥させておいた藍から採取した種を蒔いてもらい、軽く土を被せたあと最後に水をまいて、参加者全員で無事に育つようにと願いながら午前中の作業は終了。
お昼の準備をしている間に、用意しておいた桜の苗木を工房の敷地内に植樹し、参加者全員で土を被せ、最後は主宰の美佐子先生の手でしっかりと土を被せていただき、植樹も無事に終わり、将来大きく育つであろう桜の木に、おのおの想いを馳せているようでした。
お昼はイベントに参加していただいた70代80代の奥さま方による、お手製のお料理でお腹を満たしつつ、10代から80代の幅広い年代の方々が集まったということもあり四世代を通して交流を深めることも出来て心も身体も満足なお昼タイムとなりました。
午後からはお待ちかねの絵本作家の飯野和好さんによる絵本の読み語りが行われました。
飯野和好さんは神奈川県在住の絵本作家で、代表作『ねぎぼうずのあさたろう』シリーズをはじめとした数多く作品を出していて、今回の読み語りでは『ねぎぼうずのあさたろう』や新作の『月見草の花嫁』、『うらしまたろう』、『くろずみ小太郎旅日記』など7冊の絵本を自前の衣装に身を包み、歌や身ぶり手振りを交えながら、参加者の方達の笑いを誘っていました。
その他にも作品にまつわる話を浪曲のように話していただいたりと、充実した二時間の読み語りもあっという間に終わりの時間となり、最後は笑顔と拍手に包まれて今回の寺子屋も無事に終わりを迎えることが出来ました。
今回、蒔いた藍は8月に収穫し、イベントで藍染めの材料として使われる予定となっています。
今年も様々なイベントを企画しておりますので、今年度も寺子屋おりをりをよろしくお願いいたします。
糸つむぎ講習のご案内
昨年に続き、今年も7月に糸つむぎの講習を行います。
3日間、福島市中野の自然豊かな静寂の中で小鳥がさえずるように手から生まれるつむぎ糸を作ってみませんか?
日時 : 7月4(金)、5(土)、6(日)
場所 : 染織工房おりをり (福島県福島市飯坂町字瀬沼19−1)
時間 : 10:00〜16:30
講習費: 1日 6000円
紡毛機レンタル代 : 1日 1000円
定員 : 8名
※電話にてご予約ください(6月30日まで)
090−2362−5206(講師 鈴木美佐子)
近くに飯坂温泉もありますが、工房のゲストハウスに宿泊もできます。
1泊朝食付き 3000円
昼食(希望者) 700円
不明な点がありましたら、上記電話番号の鈴木までお問い合わせください。
ご参加お待ちしております。
大玉村で講習
11月22日に大玉村にある全建総連福島県連会館でニードルフェルトの講習を行いました。
今回は参加者が30名程と大人数でのコサージュ作りでした。
羊毛ではニードルで立体の物ができる他にも、水を使った作り方で帽子やバックなどができることなどもお話しました。
こんなものも作れるようになると楽しいですね!
好きな色の羊毛を選び、混色をしたりしながらお気に入りの色でコサージュを作っていきます。
ニードルフェルトは初めての方も多く最初は要領がわからずにチクチク刺しているようでしたが、花びらを1枚また1枚と作っていくうちにコツをつかんで、完成するころにはニードルを刺す手つきも慣れたもの!
着ている洋服に合うコサージュが完成しました!!
最後は洋服への付け方のアドバイスをしながらファッションショーを楽しみました♪
11月こむこむ講習
11月17日(日)に福島駅前のこむこむで小学生対象の講習を行いました。
今回は「エコバッグ作り」です。以前にもやったことはありますが、バッグに好きな絵を描くので何度やっても違うものができて楽しめます。
まずは羊についてのお話。
羊は神様からの贈り物と言われる由縁の話や、羊毛は紡ぐと毛糸になり、他にもマットや洋服になったりすることをお話させていただきました。他にも羊毛をはじめ繊維についての話もしました。今回は保護者の方もたくさん参加されていたので自然素材の良さなど感じてもらえたでしょうか?
しっかり刺し固めるのに時間がかかるので途中で疲れた様子の子もいましたが、それでも好きな絵を思い思いにチクチクと刺して完成させていました。
時間が余った子たちにフェルトのマットにも刺してもらいました。
富田小学校での講演会
11月7日に福島県小学校教育研究会福島地区会主催の生活科・総合研究部会が開催され、その中で「自然素材の魅力」をテーマに小学校の先生方への講演の依頼がありました。
会場となった川俣町にある富田小学校では毎年養蚕を行っており、工房が真綿に携わっていることなどもあって、今年、養蚕の様子を見せていただくなど交流がありました。
工房の作品展示をしたのは校舎の入り口を入ってすぐ目の前にある広いスペースです。
そこには小学生の子どもたちが作った養蚕に関する展示もあり、工房スタッフも勉強させていただきました。
真綿を茜染めして紡いだ糸で織った着物や藍染め、くずを使った織物や花見山の景色を織ったタペストリーをかざり、羊毛や真綿を実際に紡いでいる様子を見てもらいました。
講演は多くの先生方に聞いていただきました。
講演時間は70分いただき、長いと思っていたはずが話し始めるとあっという間で時間が足りないくらいでした。